過去の写真から：スナップ

スナップ最高です。

一眼レフを使ってのスナップも楽しいですが、RX100で手軽に撮って、後からモノクロ現像するのが楽しいですねぇ。

写真は愛だっていう先人の言葉に、なんだよ偽善的だなって思っていたんですが、結局やっぱり写真は愛です。

相手が人間でもモノでも、愛情なくして撮れなくなってきました。

愛つっても人それぞれ愛の形がありまして、私の場合、写真に撮りたいのは直接誰にどうとかっていう子供、美人とかそういうんではなくって、普遍的な人類愛なのかな。
集合としての人間、人間の営みに対する愛なのかもしれません。その中から抽出した個人には、スナップを撮る面ではあんまり興味がないかな。

きょうアップしたのは人間が写っているスナップ写真なんですけど、考えてみるとスナップで写り込んでいる人って、「絶対にその人じゃなきゃ困る」っていう属人性の高い人ではなくって、その人が属する集団の代表として写っているものがほとんどです。記号としての人間っていうんでしょうか。「おっさん」とか「女子高生」みたいな記号としての人ですわな。法律的にそうじゃないとアレっていう問題もあるんですが、私自身のスナップの撮り方がそういう方向みたいです。

ポートレートの場合は属人性が高くないと撮る意味が無いので、ちょうど逆になるんですけどね。ポートレートはこういうのを撮ってます。「その人じゃなきゃ困る」っていう感じがするでしょ。

人間が写り込んでいるスナップ、人間がキーになっているスナップって、難易度が高いので専門外なんですがやりがいを感じます。通りすがりの知らない人の挙動も含めて画面をうまく構成するっていう面白さですね。パンチラ狙いのおっさんカメラマンとは根本的にその辺りが違いますな。どっちが偉い偉くないとか、そういうのを抜きにして、スタート地点から想定する着地点まですべてが違います。