インダストリアルな感じ
RX100は硬い素材を撮るのに、どちらかというと向いているんではないかと思います。
レンズはVario-Sonnarといって、ゾナーのバリフォーカル、つまり焦点距離を連続的に動かす事ができる、いわゆるズームレンズであります。
RX100のブログで言及するのもアレなのかもしれませんが、Carl Zeissのレンズってレンズ構成ごとにPlanarだのSonnarだのDistagonだのっていう名前が付いていまして、それぞれ写りが特徴的でステキなんです。
初期のPlanarだの何だのの時代は、明確に「ダブルガウス型でこの構成だからPlanar」とかって決まっていたようなんですが、現代レンズはあまりに細かく仕様を変えて作るので、どうやらいちいち名前をつけている訳にもいかないようです。
というわけで、RX100のVario-Sonnarも別に典型的Sonnarのレンズ構成とかいうわけではないようなんですが、Carl Zeissの美点はしっかり受け継いでいます。シャープで、こってりしていて、ボケがなめらかです。Sonyのカメラボディの場合、青のチャンネルが独特の感じといいますか、微妙に冷たい感じのカラーバランスで写る事から、よりインダストリアルな雰囲気のものに向いているような気がします。これは個人的な印象ですけどね。ハッピーなものよりはクールなものに向いている感じっていうんでしょうか。
写真はもちろんRX100でRAW撮り、それから基本的にはLightroom現像なんですが、ものによってはそこからさらにPhotoshopへ持って行っているものもあります。
そのあたり、ポストプロセス(後処理)についてもまた書きますね。JPG撮って出しではなかなか出せない質感が出せます。