昨日のRX100 – 秋葉原インダストリアル編

昨日の記事とはなんとなく別にしてみました。硬いもんの写真をまとめています。

カメラマンとして「どんなものが得意なんですか?」と取引先の方なんか聞かれる事があります。
そういう時は「基本的に可愛いもの以外はオールマイティにやる努力をしていますが、強いて言えば硬いもんとおっさんが得意です」と答えています。事実その通りなんですよね。

人物を撮る際も、ふにゃふにゃした笑顔ではなく、きりっとしたハードな表現の方が好きです。ハードというかソリッドというか。

RX100でスナップしていても、そういうものを見つけるセンサーが優先的に作動していますねえ。
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かちっとしたものをかちっと撮るのって、慣れないと難しいですよね。
私のやり方として、かちっとしたものはカメラの位置をかちっとした位置に置いて、白いもんと黒いもんをそれぞれどれくらい白くするか、黒くするかを念頭に置きながら撮れば間違いありません。構図と露出がかちっとしていれば、おのずとかちっと見えます。もちろん絞りを絞って被写界深度は深めが良いといえば良いのですが、それは必ずしも必須の条件ではありません。わたしあんがい絞らない方なんです。

むしろ私からすると、ふわっとしたものをふわっと撮る方が難しいんですよね。自分に向いている、「おおっ!」って思うものを優先的に撮れということなんでしょう、きっと。

何か優れた形のものを見た時に、例えばその形そのものの美しさに心を惹かれるか、それの持つ機能に心を惹かれるか、それの社会での位置づけに心を惹かれるかで撮り方ってぜんぜん違ってきちゃうんですよね。他にも色んなベクトルがあります。
私は最初のパターンで、完全にインダストリアル志向です。写真にもそういう向き不向きがあるんですよ。

家族写真なんかで必要とされるのは2番めの心ですな。たとえば赤ちゃんを撮るとしたら、その写真には赤ちゃんと撮っているお父さんの関係性や、赤ちゃんを抱いているお母さんやなんかの関係性が写るべきであって、赤ちゃんそのもののシェイプとかテクスチャーの表現に注力してもしょうがないでしょ。もちろん好きに撮れば良いんですが、その赤ちゃんの周りの人たちにウケが良いのは関係性を撮った方でしょう。

同じカメラ、同じRX100で同じPモードで撮っていても、撮る人によって全く違う写真になってしまいます。それは撮る側の嗜好とか姿勢とか、その辺りによる影響が大きいところであります。

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