困った時のAEB。
暑いですね。
暑い日ってたいがい日差しが強い日ですから、そういう時は液晶画面が見づらいですよね。
RX100はM3でファインダーが付きましたが、初代とM2は背面液晶しかないので、露出に関しては「こんなもんかしら」とある程度あてずっぽうで撮ってみるしかありません。
いちおうデジタルカメラらしく、ヒストグラムというツールが搭載されておりまして、それで確認しながら撮り進めるのが安全といえば安全なんですが、プロでも炎天下のよく見えない液晶だけが頼りの状況では、ヒストグラムを見ながら撮ったとしても不安で仕方がありません。
そういう時に便利なのがAEBです。
AEB
Auto Exposure Bracketingの略です。Autoが自動、Exposureが露出、bracketがひとくくりにするとかそういう意味なので、自動露出ひとくくり。意味が分かりませんね。
どういう機能かというと、撮影者が任意に設定した露出の写真と、それより暗い写真、明るい写真をまとめて3枚撮るという機能です。
これ液晶画面では実際の露出が分からないまま撮ってしまって、後で「意外と明るかったな……」みたいな事態を避けて安全に撮っておけるので、特にJPGで風景写真を撮る方なんかにおすすめの機能です。
プロでも安全に行きたい時は容赦なくAEBを使ったり、マニュアル露出にして手動で露出違いの写真を押さえておきます。撮れていないのと比べたら、現場で多少手間が増えるくらいなんて事ないですからね。
最近はメモリーカードも安いので、RX100の場合RAWで撮っていても16GBで500枚くらい撮れますよね、たしか。すべてAEBで撮っても170カット弱は撮れます。どうしても足りなきゃSDカードをその辺のコンビニで買えば良いんです。
AEBの設定
AEBはRX100背面のホイール(カーソル)部分を左に押してドライブモードの変更からオンにする事ができます。
このドライブという言葉、フィルム時代のカメラはモーターや歯車で実際にフィルムを送っていた、本当にドライブしていたのでこの名前がついています。今はデジカメなので何もドライブするものはないんですが、シャッターボタンを押した時に一枚だけ撮るのか、連写するのかなど、シャッターの動作に関わる事はドライブモードで設定できます。
ドライブモードに入って下の方へ行くと、ありますねAEB。
BRKと書いてあるのはBracketingの略ですね。
これ0.7と0.3が選べるようになっています。任意の露出のものと、それより0.7EVぶん暗いもの、0.7EV分明るいものを撮るのか、0.3EV分明暗違いのものを撮るかなのですが、個人的には0.3EV違いだと微妙すぎるので、0.7の方をお勧めします。
一眼レフなんかだと、このAEBの差分を2EVや3EVと大きく変えて撮れるものも多いですが、RX100の最大0.7EV違いのAEBというのは絶妙だなと思います。
差分の大きなAEBって、たとえば後からパソコンでHDR合成をする人や、Photoshopで明るいところ、暗いところを手動で合成する人向けのものなのでRX100には必要ないといえばないんですよね。その辺りの割り切りが良いなと。むしろコンデジなのにAEBを積んでくれてありがとうという気持ちです。
実例のAEB
倒置法で重みを出してみました。
一目瞭然ですね。
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