光芒 – 太陽の場合

夜景の写真なんかでよく見る、光源がチカー! っと伸びているやつ、ありますよね。あれを光芒といいます。RX100で撮った夜景のサンプルがないもんですから、今日は太陽でやってみました。

光芒を出すには条件があります。

  • 光源が小さい
  • ディフューズされていない
  • 絞りを激しく絞っている

こんな感じです。

ディフューズっていうのはわかりにくいと思うんですが、SF映画なんかで、宇宙空間で太陽の光を浴びる描写があると、影がくっきり出ますよね。あれは空気がない→影を柔らかくする要素がないから、影がはっきり出るんです。これがディフューズされていない状態です。逆に、同じ太陽光を浴びるにしても地球上で、しかも曇の日なんかは影がとろーんと柔らかかったり、ぜんぜん出なかったりしますよね。これがディフューズされている状態です。

RX100でなくEOS 5Dで撮った写真なんですが、ディフューズの作例として分かりやすいのがあったので載っけておきましょう。

EOS 5D + Tamron 70-200mm F2.8

EOS 5D + Tamron 70-200mm F2.8

↑これ、光源の位置はまったく変えていないんですよ。右の作例になればなるほど人為的にディフューズしています。

光芒をしゃきーんと出す為には、ディフューズされていちゃ出ません。つまり上の作例でいうと、光が余分なものを挟まず、空気中の水蒸気や微粒子なんかも少ない状態でカメラまで飛んでくる状態にあると光芒が出やすいんでありますな。

なので、もし太陽光で光芒を出すのだったら、スカッと晴れた日の太陽でないといけません。ちょっとでも曇っていたり、中国から怪しい物質が飛んできて空を覆っているような日はダメです。あと光源は小さくて強いほど有利です。

最後にゴリッと絞りましょう! RX100はF11まで絞れる、というかF11までしか絞れないので、絞り優先モードにして絞り切りましょうF11まで。

20140914-_DSC8108

F11

20140914-_DSC8109

F7.1

ね。F7.1よりもF11の方が、光芒がびしゃー! っと出ていますよね。一眼レフだったらF8が最低、できればF13以上絞りたいところですが、F11以上絞ると小絞りボケとか回折現象つってシャープでなくなってしまうのであまり良くありません。もちろんRX100でもF5.6以上かな、大体それくらいより小さく絞ると小絞りボケが発生します。でも光芒が出したいなら、それを承知の上で絞るしかありません。

もう一例。光芒と町並みを組み合わせてこんな感じになりました。

20140914-_DSC8043

F11

20140914-_DSC8042

F5.6

はい。そんな感じです。
またそのうち夜景を撮ったら、夜景での光芒の出方も見てみましょう。

それではまた。

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