ハレーションを殺せ! ハレ切りの話
ハレーションというのは、本当は黒がビシッと締まって見える筈のシチュエーションなのに、光がふぁーっと入ってしまってコントラストが下がる現象をいいます。
これ状態によってハレーションとかフレアとかゴーストとか色々言いますが、要は「レンズ内やボディ内で意図せず反射が起きてしまって光の帯みたいなのが写ってしまっている状態ですな。
こんな感じです。
これ、わざと狙ってやる場合もあるのですが、基本的にズームレンズの場合はあんまりこれがきれいに出ないので避けた方が吉でしょう。
光源が向こう側にある、つまり逆光の時に出やすい現象です。
で、こいつを殺すにはどうするかといいますと、光源が写り込むような場合でなければ、何かでその光をカットしてやればいいんです。このハレーションを起こす光をカットする行為を指して「ハレ切り」と呼びます。”
分かりやすく指も写しておきました。すっきりしましたよね。
本当は黒い紙なんかが一番効率よくカットできます。
そうそう一眼レフのレンズにフードが付いているのは、この画面ぎりぎりのところに光源が来た時にハレーションを起こさないようカットする為です。思いっきり順光だったり、画面の中に光源が写り込んでしまうような構図の場合、フードはただのレンズ保護の役割しか果たしません。それはそれで、とっても大事な役割ですけどね。
というわけで、皆さんもRX100で逆光気味の写真を撮っていて、「あらーなんかコントラスト低いな」と思ったら、ちょっと指をかざしてその影の中にRX100のレンズ先端を入れたりしてみて下さい。改善される時もあります。