ピントが抜ける! その時に
今日もちょっとした小ネタ、行きましょう。
花なんかを撮る時、特に一輪だけどーんと咲いている花ではなく桜や梅みたいに枝へもじゃもじゃ咲いている花を撮る時、向こう側にスコッとピントが抜けてしまう事がよくありますよね。
一眼レフなんかでも、位相差分センサーが狂っていると、背景にピントを持っていかれるシチュエーションというのが結構あります。
今日は被写体が近くにある時限定なんですが、RX100のフォーカシングをAFのままでサッと何とかする方法を伝授しましょう。
最近のカメラはメーカーの努力のおかげでずいぶん良くなりましたが、AF(オートフォーカス=自動ピント合わせ機能)っていうのは、もともと明るいものとかコントラストが高いものが好きなんです。そっちに食いつきやすい。犬がなぜか人間の手を好きっていうのと同じです。
そりゃAFさんはコントラストが高くなった→ピントが合った! って判断するので当然といえば当然なんですが、「そこじゃないんだよ!」っていう事、ありますよね。
私の場合、パッと思いつくのはライブ撮影の時。被写体となるミュージシャンの手前に、マイクがあるでしょ。あのマイクの網の部分が銀色でキラキラ光るので、そこにピントが持っていかれるんです。中望遠で明るいレンズを使っていても、ステージ上が暗いとなかなかの確率で持って行かれます。
枝に花がいっぱい咲いていて、手前にも向こうにも花がわっさわっさあるんだけどその中の特定のものにピントを合わせたいんだけど、「スコッ」とピントが抜けて奥のものに合っちゃう事、よくありますよね。あれは撮影距離が短すぎて近くのものにピントが合わせられないのでなければ、AFが奥の方に合わせたがっているという事です。
↑本当はこうしたいのに、こうなっちゃう。↓
そういう時は、よりAFが好きなものにピントを合わせさせれば良いんです。
ピントって距離で合わせるので、同じ距離に目立つものを置いて、それにピントを合わせさせてから撮れば良いんです。この場合は一番手っ取り早く、自分の指にピントを合わせさせています。
簡単でしょ。
一眼レフで撮っている時も、どうしても暗いところでピントを合わせなきゃならない時は、ピント合わせ用の懐中電灯で一度照らし、ピントを合わせ、それから懐中電灯を消して撮影っていう事があります。要はピントが合えばなんでも良いんですね。
MFでピントを合わせるのも解決策の一つとしてアリなんですが、RX100でMFってものすごく苦痛なんですよ、あのリングをぐりぐりするのが……。
お世話になっております。
RX100のピント抜け、特に遠景から急に近景に振った時に多いですよね。
網に止まっているクモなんか撮ろうとすると、100%抜けます。
いちど近くの物に合焦させておいて再度AF、というのもいいですよね。
その際もですが、私はAFで縦線を意識して狙ってます。
横線だけだと結構な高コントラストでもAFが見つけてくれないのですが、
これはコントラストAFに共通の性質なのでしょうか…?
マニュアルフォーカスは…あのリングでは無理ですよね。。
私はマクロ域撮影の時、DMFにして、ピーキング表示ONにしといてから
AFで狙いの近くに合焦させ、カメラを前後させて微調整…というのをよくやります。
背面液晶が129.9万画素というのはこういう時大変ありがたいですよね!
なにせα7,α7Ⅱの背面液晶を上回る解像度なのですから…!
>greenfiddlerさん
そう、マクロ領域になるとちょっと苦しいですよね。こういう時は最初っからMFのマクロレンズが実は一番楽だったりします。
そういえばRX100みたいなコントラストAFって、位相差分式のセンサーみたいに縦線に強いとか横線に強いとか、あるんでしたっけね? greenfiddlerさんのご経験上、AFの合う率が上がるということは関係あるんでしょうね、きっと。
私のRX100はシャッターボタンのユニットがもうダメになってしまっているようで、半押しロックが効きません……
個人的に目からウロコだったので、再度失礼します。
コントラストAFのカメラ、どうも新旧・メーカー問わず横線をほとんど検出しないらしいです。
パステルカラーのトイレのタイル目地なんかを狙うと、
縦ではビシバシ合焦するのに横は中央重点でも全く駄目なので、
以前より不思議に思っておりました。
>greenfiddlerさん
えっ、そうなんですか? コントラストAFって。初めて聞きました! 私の方でもちょっと気にして調べてみますね。
私の使用上の実感としては、縦縞でも横縞でもコントラストさえ高い被写体なら別に問題なく合っていたもんですから、全然気づきませんでした。もともと一眼レフではMFを使っていたりするので、AFに大した性能を期待していないんですよね。
それにしても面白い指摘ありがとうございます!