昭和記念公園とRX100

　正式名称は国立昭和記念公園、なんと2ヶ月前の写真です！

　ちょうどポピーが咲いていた頃に、後輩カメラマンと二人で三脚を担いで行って参りました。
　メインはα7で撮ったのですが、サブカメラとして持っていったRX100で撮った方もなかなか。やっぱり広角側の描写がきりっとして綺麗ですね。

　わたし個人の問題として、風景写真をずっと苦手としております。
　記録として「はい綺麗でした！」っていう写真を撮るだけならテクというかスキルというかそういう部分だけでも出来るんでありますが、風景写真で大事なのってそこじゃあないですよね。うわぁステキ～！　っていう、単に綺麗っていう以上の何かを演出しないといけません。個人的には記録的な写真が大好きであっても。

　で、逆にじゃあどういう写真を見た時に「うわぁ～！」って思うんかな、って考えたら、そりゃもう簡単ですよ。異常な場所、異常なタイミングで撮る事ですよ。それが一番手っ取り早い。だって写真を見る人はなぜ風景写真が見たいかっていえば、普通に暮らしていたら見られないものとか見られない風景を見たいわけですから。

　風景写真を撮りたいっていう写真教室の生徒さんには必ずこの話をしています。普通に見られない場所の写真を、さらに普通じゃない、つまり昼間じゃなくって夜明けとか日没とか、そういうおかしな時間に撮るのが一番分かりやすいですよ、っていう事ですね。

　それって普通の人はなかなか出来ないんですよ。写真を撮らない人と一緒に行っていると特に、「あと2時間で日没だから待つぞ」とか出来ないでしょ。私も根性がないので「ふぅ～、撮った撮った！　じゃあ帰ろう」ってあっさり帰ってしまいます。夜明けを狙って朝3時に出発とか、そういう事もしないですしね。

　ただそれじゃあ普通の写真しか撮れないんですよね。私が撮る風景写真みたいに、単に構図がきれい、露出がしっかりしている、パキッとシャープで気持ち良い、っていうだけの写真です。私はそれ好きなんですけど、例えばフォトコン的な意味合いにおいてはあまり目立つ写真ではないですよね。

　だから風景写真で名を挙げたいという人は、とにかく体力をつけて撮影旅行のお金を稼いで、なおかつ長期にわたってどこかへ行っていても大丈夫な身分を手に入れて下さい。構図、露出については勉強して数を撮れば、よほど向いていない人以外は結構撮れるようになりますからね。

　特に構図については、自分が撮った写真を添削されると上達が非常に速いです。自分が「これでOKだよね」って撮ったものが意外と他人の目から見ると「どこがポイントなの？」って分からないものなんですよ。構図が得意な人っていうのは、言われなくてもススイっと他人の目で見た時にここが目立つと良いよね、っていうのが分かる人なので、そういう人は添削が必要ありません。でも苦手な人っていうのは他人から見た時にどう見えるのか、って感覚が鈍い（失礼）人なので、それは他人に指摘された方が理解しやすいんです。