帰って来たRX100と秋の光

今回は帰って来た初代RX100を改めて使った感想です。

やっぱり最高に楽しい相棒です。

写り、くっきり! 秋の光と相まって実に透明感のある写真になりました。

さて、さきほど、このブログにコメントを付けていただいた方に返信をしていたんですが、カメラ遊びの楽しみは便利さとは別って、普段からつくづく思うことなんです。

動機の問題

どういうことかっていうと、必要だから写真を撮らなくちゃ、って写真を撮るのと、「写真が撮りたい」って撮るのはちょっと別なんですよね。前者の場合はとにかく楽がしたいので便利なカメラが欲しくなりますけど、後者の場合は「こういう写りが欲しいからこの機材」っていう選び方をします。たとえばレンズなんかはそういう選び方ですよね。この場合、べつに便利じゃなくても良いんです。

初代RX100も、もう4つも型落ちしているので「なんでわざわざ古いのを選ぶの?」っていう存在になってしまいましたが、逆に「お前じゃなきゃ困るんだ」って選ぶカメラになったと言い換える事もできます。

便利グッズ

世の中の大体の事がそうであるように、便利グッズって本質的なところが分かりにくくなっちゃうものがほとんどで、動画がすごいとかAFが速いとか、そういう機能って技術としては本当にすごいし私も大好きなんですが、初代RX100に求めるのはそこじゃないんですよね。とにかく画質。一発芸で良いんですよ。

人格的には酷いんだけど、とにかく顔が綺麗とか。
頭は悪いんだけど、走らせるととにかく速いとか。
そういう美点が一つあるだけで凄いことなんですよ。カメラ業界では「あれもこれも」がもてはやされていますが、個人的にはAFが遅くたってなんだって、画質が良けりゃ他はすべて根性でカバーするつもりでイケます。むしろ便利なだけで「これだ!」ていう画質のないカメラがどれだけ多いことか!

ISO125で、広角端で数m以上離れたところのものを撮った時の「わー」っていう感動。それだけでRX100は使い続ける価値があります。

カール・ツァイス!

もちろんレンズは泣く子も黙るカール・ツァイスですよ。Tスターコーティングは伊達じゃありません。

初代RX100が壊れている間にあれこれ別のメーカーのカメラも調べましたが、大量に作例を見た結果、やっぱりツァイスじゃないとダメだな、ってことで戻ってきた部分も大きいんであります。

最近、仕事で使うカメラもキヤノンからソニーに完全移行しまして、レンズも他に代えが利かないもの以外はすべてツァイスのレンズを使っているくらいツァイス好きなくらいなので、コンデジも出来ればその方向でお願いしたいんです。

一眼レフを使っている人にすら「えっ、そんなに違う?」って聞かれますけど、私からしたら全然違いますって。シャープさ、立体感、色の再現性、諧調性。それらを総合したルックの美しさ。ツァイスじゃないと困ります。
GR、個性ありますよね……Fujiも堅実ですよね……でも何か足りなかったんです。

あ、ちなみにRX1シリーズも良いなとは思うんですが、あそこまで行くと自腹で買うには過剰なんですよね。もうちょっとボディーが持ちやすくって10万円くらいなら容赦なく買うんですが。もしあれがAPS-CサイズのセンサーでレンズがSonnar 24mm F2っていうパッケージングだったら本当に予約して買うところです。

実は、実は。

実は仕事でRX100M5をお借りして試用しておりまして、あれ凄いです。機能に対してはM4以上の感動があります。バーゲンプライスだと思います。ソニーの技術力は恐ろしいです。正直なところ動画機としてかなり欲しくなりました。そのうち落ち着いたら自腹で買うと思います。

が、スナップ用のスチル機としては初代RX100で行きます。はい。

そういうわけで

ちょっとアツくなりましたが、RX100、まだまだイケます! どんどん撮りましょう!

私も修理が終わって再生されたRX100を使ってみて、「あーやっぱり良い感じだな」ってつくづく思いましたので、皆さんも是非カメラを持って外に出ましょう。真夏は空気が汚いので、その辺でスナップしても「なんだかなぁ」ってことが多かったと思いますが、これからは空気がきれいになるのでけっこう何を撮ってもシャキッと良い感じに写りますからね。

5 Responses to “帰って来たRX100と秋の光

  • 復活おめでとうございます!
    はじめまして!なカメラ初心者なのですが、ミラーレスか一眼か?と思案していたところこちらのブログに出合い悩みに悩んだ末に初代を購入した者です。
    悩みすぎた結果私が購入して直ぐに伴さんのRX100が天に召されたと知り、ショックを受けていましたw
    またこれからもRX100の魅力や作例など楽しみにしています。

    • コメントありがとうございます!

      写真をしっかり勉強するならば型落ちの一眼レフに単焦点レンズっていうのがおすすめですが、まず撮って楽しむ、写真を撮るということに体を慣らすという意味ではRX100初代、超おすすめです。

      まだまだイケるぜ初代RX100! がテーマになりますので、今後とも一つごひいきにお願いいたします。

  • プロのvanさんがキヤノンからSONYへ、というのも興味深いですね。影響受けやすい私は初めてのフルサイズとして、値段がこなれてきたα7あたりを、と密かに思っているのですが、実際どうなんでしょうね?もちろんRX100は1番小回りがきくので、ぶっ壊れるまで使いますけどー。

    あ、そうそう、私の知ってる人もボロボロになったRX100を修理に出して、いまだに愛用してますよ。やはりRX100には修理してまで使う魅力があるんでしょうね。

    •  最近、色んなところで「プロのカメラマンの方で乗り換えたって方、多いですね」って言われます。特にスポーツなんかを撮っていなければ、ミラーレスでぜんぜん仕事できちゃうんですよ。

       気合の入ったアマチュアの方ほど、なぜか機材の機能頼りで撮る方が多いっつうのは価格コムを見ていると痛感するところですが、知識があれば足りない機能は補えちゃいますからね。そういう意味で、しっかり撮れて画質が良ければ、なにも航空母艦みたいなごっつい一眼レフじゃなくてもOKって感じです。α7、わたしも使っておりますがぜんぜん仕事でも使えますよ。

       地味でグリップが良くなくてGUIも「誰がこんなもん作ったんだ?」ってくらい変で、なおかつファイルシステムも非合理的(これはSONY全般同じですね)なんですが、道具として見るとバリバリ使えます。

       RX100初代はアレですね、同じRX100シリーズで比べても唯一無二の存在なので、替えたくても替えられないって部分があるんじゃないのかなぁ。

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