Tips: 水面に写った町並みを撮るには

こんにちは。
今日はちょうど雨上がりで、そこらじゅうに水たまりができていたので、水面に反射した景色を撮るコツを伝授しましょう。

この水たまり、水はけが良いとサーッと水たまりそのものがなくなってしまうので、スナップシューター的にはあんまりよく出来ていない道路の方が嬉しいんですね。なんとなく皮肉です。

そのへんをウロウロしていると、なんだかんだで水たまりを見つけると思います。水面って、歩いている時に見かけると色んなものが反射して良い感じで撮れそうなのに、実際にカメラを構えてみると「なんか思っていたのと違うな……」ってなりがちです。

一番の解決策は、「低く構えて撮ること!」これです。

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↑水たまり発見。なんだか写っています。でもこのまま撮ったところで、単に建物が水たまりに写っただけっていう写真になっちゃって面白くありません。

水たまりへの反射は単純。自分の目が水面を見下ろしている角度がそのまま水面で反射するので、ちょうど反対側のものが写り込みます。

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↑単純に水たまりに寄りました。反対側の建物が写り込んでいるだけで、やっぱり面白くありません。よほど空がすごいことになっているとか、そういうことがない限り、この位置での写真は撮ってもほぼ使いみちがありません。

じゃあどうするかっていうと、前述のとおり、カメラの位置を下げる! 低く構える! です。

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↑ほーら、それだけで映り込むものが増えますよね。これカメラが水たまりに着水するかどうか、っていうレベルで下げています。さすがに水に浸けてしまうと浸水してパーになってしまうので、気をつけましょう。

RX100はデザイン上、レンズがかなり下の方に寄っているので、一眼レフなんかに較べてもギリッギリまでレンズを水面に寄せる事ができて有利なんですよ。ちなみに私のは初代RX100なので、液晶がぜんぜん見えません。ほぼ勘で撮っています。

あとは、どれくらいの範囲まで写り込むか、撮って見て撮って見て、改善しながら気に入った写真が撮れるまで繰り返しましょう。

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↑この場所では、これが一番良かったかな。

 

高い位置から見下ろすと、そのままきつい角度で反射するので、たとえば真上から覗きこめば自分の顔が写るわけです。イソップ童話か何かにそんな話がありましたね。犬が水面に写り込んだ自分の顔を見て……っていうやつ。

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↑ほぼ真下に向かって撮ると、ほぼ自分の頭の真上にあるものが写ります。考えてみりゃそのとおりなんですが、カメラを持ってやってみると意外と「あれ?」ってなるんですね。

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↑最後に、さっきの水たまり、反対側に回って撮った方がよりかっこいい感じでした。これも、肉眼でその辺の景色を見た感じと、実際に撮ってみた感じだと意外と違うので、撮ってみるしかありません。

 

写真をやっていると、肉眼で見た感じだとすっごい良い感じなのに、撮ってみるとショボくってどうしたんだろ? って思うことがよくありますよね。
それって、肉眼で見た感じと写真としてとらえた時のギャップがそうさせているんです。これはレンズ越しに光をとらえてセンサーに記録するっていう写真の性質上仕方がありません。

でもそれを逆に考えると、上手くその特性を使えば、肉眼で見た以上にカッコ良い情景をとらえる事ができるっていうのも事実なんです。

今日みたいな水面への反射ものっていうのは、カメラのレンズとまったく同じ位置まで顔を持って行かなきゃ見えない世界を、カメラだけ「よいしょっと」って低くセットして撮ることで、違う場所にいる人や、別の時間にその写真を見た時にも「おおー」って驚かせる事ができるんですよね。それこそが写真の面白い機能でもあるので、カメラを置く位置を変えて撮るっていうのを意識してあれこれ撮ってみてください。

それではまた!

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