RX100 in 川崎

しばらくいると胸焼けしてくる、そんなケミカルな川崎工業地帯の写真です。

この日、仕事で偶然そちら方面に行きまして、なおかつ時間が余ったもんですからぶらぶらっとスナップして帰ってまいりました。

川崎の工場といえば夜景写真でよく見かけるエリアですが、昼間もイケますね。

 

そうそう、写真を見ていて思い出しました。工業地帯の後、川崎の駅周りもうろうろしてみたんであります。

まーモロに反社会な皆さんの事務所が隠れもせずあったりするにも関わらず街じたいは整備がしっかりされているのでゴミひとつ落ちていない清潔な雰囲気という、なんともスナップに向かない町並みでありました。

東京近郊は地域の皆さんと、あと役所の皆さんの努力の結果、どこも本当にきれいなんですよね。もう新宿・歌舞伎町からして昔のゴミためみたいな状況からすれば超クリーンですよ。まだチラホラと反社会の皆さんがうろついていたりしますが、20年前と比べれば歴然とした違いがあります。みんな頑張ったんだなぁ。住環境としては本当に良いですよ。

その反面、おしゃれでないスナップ写真を撮るには向かない街になってしまいましたね。東京全域、関東全域が、そういったごちゃごちゃ系スナップは厳しいです。

写真をご覧になっておわかりの通り、わたくしはオシャンティーなスナップ写真は一切撮りませんから、むき出しの人間が蠢いているような環境の方が撮り甲斐があって助かります。町並みも人間模様も、そのほうが面白いんですな。よくいう現代日本の人間力の低下って、町並みがクリーンになって住環境がどんどん改善しているのと反比例している気がします。抗う力=人間力ですからね。

いち住人としては本当に楽でありがたいんだけど、エネルギーそのものを撮る機会がほとんどないのは寂しい限りです。端的にいうと犯罪率が高いところの方が熱量がでかいんですよ。そりゃそうなんです。情熱の総量が大きいからこそ、それが間違った形で噴出して犯罪に走ることも多いわけで。そういうところって住むには不便で自分の子供を住まわせたりするのは嫌ですけど、リアルな写真を撮るには良いんですよね。

スナップシューターの夢は「どこに行っても! どこにカメラを向けても撮るものがいっぱいで困っちゃう!」っていう環境です。

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