こんにちは。今日は朝から市役所に行って、そこから事務所へ出勤する間にあるお気に入りの廃ハウスへチラッと寄って写真を撮ってきました。虫除けを付けたのに、だいぶ蚊に刺されました。
カメラによる色味の違い
わたくし現在のメインカメラはNikon Z8でありまして、その色味は大変気に入っているのですが、いかんせん仕事で使うカメラなのでスナップで振り回すわけにはいかず、まあスナップしたからってカメラを壊したことはこれまでありませんし、よほどのアレでない限りニコンも修理してくれるでしょうから使えば良いのですが、なんとなく気が向かないんですよね。
そこで、以前メイン機として使っていたNikon Z7というフルサイズで高解像度のカメラをちょいちょいスナップ用に持ち出して使用しているのですが、これ使っていても水準器がずれていたりAFが大事なところで外れたりレスポンスがいまいち遅かったりと、スナップしていて楽しいカメラというわけではありませんが、Nikon Zレンズをスナップで使おうと思うとこのボデーくらいしか現状持っていないもので、たまに持ち出しています。
また私が使用しているRAW現像ソフト、Adobe社のLightroomともいまいち相性がよろしくなく、撮ってきた写真を開くと「なんじゃこりゃ」という感じでして、毎回現像に手間がかかってしゃあないなという印象だったのもスナップで使っていていまいちアレだなと思う理由のひとつでありました。
最近再購入したSONY α9については、RAWのトーンがふにゃっとしているので扱いやすく、これぞRAWじゃないっすかという感じでありまして、しかしZ7のRAWでコントラストの低いプロファイル(現像の基礎となる色調&トーン)を選択すると、今度は「何もない」みたいな感じで大変苦しいんであります。


ここを突き詰めて行くと、私にとって良いカメラというのは、実データがどうあれ、Adobe Lightroomで開いた時点で「わぁステキ!」となってくれるRAWデータであればなんでも良いという話になってしまうのですが、実際完全にRAWデータの中身を生のまま理解できる人などいませんから、何かしらRAWデータを解釈してもらって見るしかありません。
もっといえば、このAdobeカラーなりのLightroomプロファイルもAdobeがZ7のRAWを解析して、うちの色になるにはこういう風ですね~と解釈を加えたものになっているのは間違いなく、カメラごとに個性が出るようになってはいるものの、Adobe色に染められてしまっているのは間違いありません。
ですから、色味について云々する場合、RAW現像ソフトごと変えるとガラッと印象が違ってしまうこともないわけではないと思います。つって私もあれこれのソフトを使ってみていますが、Lightroomで得た印象と、他のソフトで得る印象が根本的に違うということはないんですけどね。

印象を変える
どうしても各カメラの色味の違いをフラットに持ち込みたいのであれば、私も使っているX-Riteみたいなところのプロファイラーを使い、カラーチャートを写真で撮ってそれを解析して、という方法もあるのですが、修行としては自分で「何が問題なのか」肉眼解析していったほうが勉強になるのは間違いありません。
たとえばZ7の印象、「冷たくて硬い」の印象がどこから来ているか、どうすれば解決するのかしないのかに私もZ7を買ってから延々と悩まされてたのですが、結論としてはRAWのコントラストが高すぎて、ハイライト基準で撮ると必要以上に中間調以下が重く落ち込んでしまうのと、暖色系の色の彩度が低い+暗いのが原因というところまで来ました。

まずは中間調を持ち上げちゃいましょう。↑これパッとみは露光量を上げているのとほとんど同じに見えますが、ハイライト部分や一番暗いシャドー部分はほとんど変化していないので、中間調を持ち上げているんです。
もちろん撮影時点と比べるとほとんどのピクセルで明るく持ち上げているのでノイズ耐性的には不利になりますが、Z7はこれくらいなら余裕です。下手なカメラ内ハイライト温存処理の方がよほどノイズが出るくらいです。
中間調を持ち上げたことで、だいぶ明るい印象にはなりましたが、まだなんというかさみしい感じなんですよね。生命感が乏しいといって良いでしょう。金属やなんかを撮るとカッコ良いのですが。

↑じゃあ今度は各色の彩度をいじってみましょう。
普通はホワイトバランスで温かみを調整し、色が足りなければまとめて彩度をいじるか、キャリブレーションをいじることもありましたが、Z7については色のバランス自体は良く、各色の彩度と明るさが問題なんではないかと疑っているので、カラーミキサーからいじくっています。
暖色系の彩度を上げてみました。1枚前の状態と比べると、モリッと立体感が出てきた感じがします。

↑今度は各色の輝度を上げてみました。
色は明るくすると抜けてしまうので、先に輝度のほうをいじった方が良いかもしれません。
こんな感じで、ホワイトバランスを赤くして無理やり暖かくするのではなく、WB自体はすっきりと白が白に安定したままで温かみを増すのに有効な手段ではないかと思います。
最後に、トーンカーブ調整のみの状態と、そこにカラーミキサーで各色の彩度と輝度を変更した写真を掲載しておくので参考にしてみてください。


微妙な違いではありますが、モリッと立体感が出たのと、いきいき生命感が出たのがおわかりいただけるんではないかと思います。
このテクニックは人肌にも有効ですので、明るさの面と色の面、双方からRAWデータをいじくり回していってください。
ちなみに、ヨーロッパの旅写真は異様なほどホワイトバランスからしてアンバーに転ばせた、温かみが大変強い現像が多いのですが、それはどうやらヨーロッパとくにアルプス以南が常に曇りで冷たい雰囲気になっており、「もうどうしようもねえや」というので温か現像にしてしまっているような感じがします。実際私もパリ写真をあたたか現像すると、それまでの必要以上にリアルな冷たい感じより「ステキ!」と感じる度合いが高くなったような気がします。


常にリアルを目指さなければならないわけでもないので、皆さん必要に応じて良い感じにやっちゃってくださいね。
それではまた。