こんばんは。今日は朝から母の灯油を買い足しに行っておりまして、20Lのタンクが4つあるはずなのですが2つ分灯油を給油して欲しい、というので往復3000円だか4000円くらいの高速代、ガソリン代を使って実家まで行って帰ってこれは意味がないこともないんだろうけど効率が悪いなと思いつつ、急な寒波で心細くなっていたりするかもしれないから顔を見せる意味ではアリなんだろうなと思ったりいたしました。

そのわりに給油したらすぐ引き上げちゃいましたけどね。事務所に引き上げるとえらく寒いので、石油ファンヒーターを買おうかどうしようか悩みつつ、ちょっと待っていればエアコンがガンガン暖めてくれるのでまあいいか、という感じであります。
さて
昨日はまた愛知職業カメラマンの会合でありまして、3回通じて座談会形式でやっていたのですが、次回ついに実技編に入ろうかという話になりました。
それにあたって、私は撮るよりも解説したほうが面白いんじゃないのという話になりまして、特にブック(ポートフォリオ)に入れる写真を撮る会でなく、YouTubeなんかで流すための余興の意味合いが強いものについては私は録画と解説に徹しようかなあなんて思っております。
そのためにShureかどこかから出ていた、インタビューマイクが気になりますねえ……柄が長いアレ。Rodeからも出ていたかもしれません。

それはさておき、カメラマンが集まると写真の話題になることが多く、特に名古屋で商業撮影をしている窪田さんというカメラマンの方はもともと写真趣味から始めている方なので写真界隈のこともお詳しく、そちら方面でもしばらく会話に花が咲いたのですが、その中でふと思い出したことがありました。
月光4号
最近ネット記事で目にした情報なのですが、モノクロフィルム写真のバッキバキ、ざらざらのアレブレで有名なかの森山大道は、月光四号という三菱が作っていた印画紙がなくなった(廃盤→在庫が枯渇して入手不能になった)のでフィルム写真をやめ、デジタルに移行したらしい、というのですね。
三菱の作っていた月光という印画紙の4号というやつで、モノクロフィルムをプリントするための印画紙の、通常よりもコントラストが高いものなのですが、その月光というブランドの印画紙を森山大道は作品作りで愛用しており、それでプリントできないならもういいや、と言ったかどうかは定かでありませんが、それをもってデジタル写真に移ったというのです。
そういえば写真家の作風と不可分を言われるものってあれこれありますよね。たとえば蜷川実花が初期にContaxのカメラとともに使っていたとされるAGFA Ultraというフィルムは絶版が決まった際、彼女が買える限り買い占めたという噂がありましたが、買い占めたところでフィルムは使用期限があんがいすぐ来ちゃいますから、10年もまともに使えません。
その観点からすると、初期のべとべとした濃い色合いと比べると、最近の蜷川さんはごく常識的な色の濃さになっているような感じがして、これは作風の変化によるものか機材の変化によるものか判然としません。
これらの事例に限らず、機材の変化により作風が影響を受けてしまうことは、機械を使ってしか撮れない写真の特性上あることなのだろうと思います。
そういえば写真講師を雇われでやっていた時、新しく来た作家志望の講師の人がパーソナルワークを時系列順にまとめた私家版の写真集を見せてくれたことがあったのですが、途中でガラッと白の抜け方が変わっており、あれ? ここでトーンが切り替わっていますねと指摘したら、そのタイミングでカメラがアマチュア向けのニコン機からプロ向けのニコン機に切り替わっていた、ということがありました。
機材への依存度
機械を使う芸事である以上、私たちがどれだけ自分の能力で写真を撮るのだ、撮っているのだと思ったところで、機械の変化から受ける影響はやはり大きく、使っている機材がなくなってしまったりすると、同じ写真は撮れなくなります。
卑近な例でいえば、Adobeのフォトグラフィプランという、現像ソフトLightroomと画像処理ソフトPhotoshopの使用権をセットにしたもののサブスク料金が1.5倍くらいに値上げされまして、今後このペースで値上がりしていくなら、もっと安いソフトなり買い切り型のソフトにするしかないなあ、ビジネスチャンスとして登場するソフトもあるかなあ、と思ったりするのですが、現像ソフトが変わってしまえば写真の色味は間違いなく変わりますから悩ましいところです。
私の場合、写真は使用する直前までRAWのまま保存しておいて、使用する際にJPG出力する形になっていますから、下手に途中でRAW現像ソフトを替えると、純粋に現像ソフト変更のタイミングですべての写真の色味がガラッと変わってしまいます。それで良いんだろうか? という問題が出てくるんですね。
わたし個人としては、現状作品をやっている度合いが非常に低いので問題ないのですが、作品として撮っている方は、結局はプリントにして固定しておくのが一番間違いないのだろうなと思います。
デジタル保存の場合は、色味まで現像時点でかちっと固定したいのであればJPGなりTIFFなりにしておくと良さそうですね。
というわけで、カメラもレンズも照明も現像ソフトも、すべてが写真の結果に影響を及ぼしますし、それは必ずしも撮影者側が望んで与える変化に限らないというお話でございました。
それではまた!