NDフィルターの可能性が大きいかもしんない

 こんにちは。今日は珍しく名古屋で依頼の撮影でありまして、依頼自体は大変ありがたいものの体というか脳周りは言うことを聞きません。朝から自律神経がギシギシと音を立てて嫌がっております。

 考えてみれば学会撮影をしていた頃から、「始発の電車で羽田まで行って札幌で昼から撮影」とか数日前から死ぬほど嫌でしたけど、その頃からすでにおかしかったんですね。おかしくなりかけの時って気づきにくいですわ。長年かけてじっくり熟成した自律神経の不調、どうにかなるものなんでしょうか。有酸素運動が効くという話はしょっちゅう耳にしていますが、それだけはしたくありません。プールに通ってもその点についてはほぼ改善していません。

さて

 デジタル写真というかデジタルカメラも来るところまで来ました。利便性の極地にぼちぼちたどり着いていますよね。レンズ側は物理限界ギリギリに近づいているので、あとはトリックで遊ぶくらいしかなくなってきました。とにかくよく写りますし、それはエンジニアの夢ではあるのですが、写らないことによる情緒がどんどん減っていきます。

 かといってLomographyのようにわざわざ新品で写らないレンズを発売されても「どうかなあ」と思っちゃうんですよね。なんというか、当時の技術の限界を目指して作られたんだけど収差には勝てませんでした、材料が足りませんでした、みたいな「写らなさ」には愛おしさを感じるのですが、わざとデチューンしました、と言われると「ナメとんのか」という気持ちがちょっとでます。ヘタウマを目指した人みたいな扱いになっちゃうんですよね。ヘタウマも、上手さを目指したけどダメだったから可愛いわけです。やはり写りと時代はセットなのだろうと思います。現代でモガ・モボごっこをやっても、どうしてもズレが生じちゃうのと一緒。すでに昭和50年代、60年代が舞台の映像作品を見ても違和感バリバリです。

 ボディー側も行くところまで行っているというか来るところまで来ています。とにかく便利。楽をさせてくれます。

 どちらかというとデジタルなのでボディー側にはまだあれこれ進歩の余地があるっちゃあります。個人的には遠慮なくフルスペクトラムのセンサーを積んだり、内蔵NDを増やしたり、SPADセンサーにしたり、センサー位置をゴリゴリ動かしてパース補正をするものを開発したり、あとはプログラムAEのプログラムをパソコンでユーザーに操作させてくれよみたいなことを考えたりしますが、基本的には企業が作るので利便性に向いて開発を進めるしかないわなという感じがします。

偶発性がなくなる

 カメラ技術って「偶発的に起きる失敗をなくそう」という方向で発展してきました。レンズの向こう側で起きる偶然については、さすがにカメラでどうこうすることはできないので職掌にないっす、という扱いですが、カメラ側で偶発的に起きる失敗は、一番大事なところでいえば家族の記録が撮れていなかった、みたいな哀しい失敗を減らしましょうだとか、一度しか現れない金日成を撮るのに失敗してはいけないだとか、そういう方向性で偶然性を減らす方向で発達してきたのは間違いありません。

 でも写真って、偶然起きたことが写っていると嬉しかったりしますし、一定撮って飽きると、偶発的に起きたことを喜ぶようになり、それがカメラの中で起きてくれても良いんだけど、という気持ちになります。

 たとえばフレアでファーっとコントラストが落ちるのも偶発性でしょうし、ブレが良い感じになったりなどなど、偶然性が驚きをもたらすことは多々あります。これは陶芸家の人たちが、薪窯で焼いた時に窯の中で起きた偶発的なこと、形が変わってしまったり割れたり破裂したり、そういうのを喜ぶのと近いなあと思うんですね。一定以上コントロール出来るようになってしまったからこそ、当たり前に撮れて面白くなくなるわけです。

 それってカメラそのものにも起きており、失敗がなくなる代わりにどんどん偶発性がなくなっているので、まあつまらないなと思う人が増えて来ているのは間違いないだろうと思います。

 そこで今後、NDフィルターでシャッタースピードを遅くするのが、写真に残された最後の(というほどでもないですが)偶発性をもたらす要素なんじゃないかなあ、と思います。

 例えば町中でのスナップでブレなく人が写り込んでいるのは、合成でも作れちゃうよね、という感じがすると思うのですが、それにブレが伴っていると、偶然良い感じのところを撮ったように見える度が高いんじゃないかな、と思います。実際、ブレの形ってなかなか制御できないですからね。

 よそに撮りに行くと、夕方~夜になって普通の撮り方に飽き、流しどりをすることがよくあるのですが、これも偶然性に頼る撮り方で、個人的にはけっこう印象に残る写真が多いです。かちっと構えて撮った時も、同じ被写体が二度来ることはまずないので十分偶然性が高いはずなのですが、あまりそうは感じられません。不思議なものです。

 というわけで、ひょっとしたら今後、シャッタースピードをいつでも遅くできるNDフィルターの重要性が高まるのかもなあ、と思いつつ、今日は仕事写真を撮った後、スナップ撮りをして帰って参りました。

 ちょうどND64があったのでズームレンズにくっつけて撮りました。F22はやり過ぎなので、ここへND2か4を重ねがけしたほうが良いでしょうね。バリアブルNDを検討しても良いかも。というかすでに同じフィルター径のものを持っているのですが、とりあえずND64でどんなもんか試したかったんです。

 面白いので皆さんも是非お試しあれ!

 それではまた。

どうも管理人です! プロフィールが新しくなりました。項目ざくざくご入力くださいね~
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