水平
水平、垂直をきちんと取ると写真は格段にかっちり見えるようになります。
原理的な部分は文章がえらい分量になってしまう上に、実際に会ってカメラと三脚で実演しながら話した方が早いので省きますが、RX100には水準器が付いているじゃありませんか! これを使って水平をしっかり出して写真を撮るだけで風景写真なんかもワンランク上に見えます。
失敗の例から見てみましょうか。これはわたくしが写真をと撮り始めて1年くらいの頃でしょうか、EOS Kiss Digital NにSigmaの10-22mmだかなんだかの超広角レンズを付けて撮った写真です。
うーん、色々と残念ですね。これ垂直が取れていればもっと気持ち良い写真のはずが、ちょっと左に傾いています。写真の枠に対して、左側の柱は平行に見えますが、右側は上が広くなっています。まぁアマチュアの頃の写真なので容赦してください。今も三脚なしに一眼レフで適当に撮ってしまったら、これくらいの歪みのある写真は撮ってしまいそうです。
この頃と今の最大の違いは、「こういうところで三脚を使わないとみっともない写真になるなー」というのが事前に分かる、その対策を講じる事ができるという事です。
またRX100には水準器が内蔵されていますから、カメラの3次元的な位置にしっかり気をつければ、もっとかっちり撮る事が出来る筈です。
上の写真は窓の外を見て、「水平じゃないんだけど心の赴くままに撮ってみよう」と撮った写真。
下の写真は、「今度はしっかり水平を出して撮るかな」と撮った写真です。
それぞれ、なんというかキャラクターがしっかり出ていますよね。
体勢が良くなくて水平に撮れなかったのを「よっと」と水平にしなおして撮った写真です。
見上げる形で撮るとどうしても上すぼまりな形で写りますが、水平は維持しておきましょう。
もちろん崩すのが意図の場合はおおいにやっちゃえばOKなんですが、「なんで風景がかっちり撮れないのかな」と悩んでいる人の場合、水平、露出でだいたい解決します。
あとは撮影している段階で、カメラを置く位置をどんどん試してみる事ですね。その位置で良いのか? ほんとうはあと30cm低い方が良いんじゃないの? いや2m左に動いた方が良いんじゃないの? っていう具合に、どんどん試して知識を蓄積していってください。楽しいですよ。