RX100 + YA3(オレンジ)フィルターでモノクロ
昨日のことです。朝起きると、えらく良い天気で青空が見えました。その時に思ったんです。「今日はYA3フィルターでハイコントラストなモノクロを撮るしかない!」と。
YA3フィルターっていうのは何かといいますと、要はオレンジ色のフィルターです。
モノクロの時代は、レンズの前に赤、オレンジ、黄色のフィルターをくっつけて、空をどーんと暗くしたりする手法がよく使われておりました。これデジタルでやっても、やっぱりハイコントラストで独特の表現になって面白いんですよ。
デジタル写真の場合は、RAWで撮ればパソコンに持って行ってからそういったフィルターを着けた効果をシミュレーション出来たりもするんですが、ちょっとえぐさが足りないんですよね。試してはみましたが、やっぱりフィルターをくっつけた時のネチネチした感じは出ません。
はい。フィルター枠をRX100のレンズ先端にくっつけるVFA-49R1っていうオプションを使っているので、わたくしのRX100は49mmのフィルターが使えるのです。このブログでも一度記事にしました。
手順としては、RAWで赤かオレンジか黄色のフィルターをくっつけてRAWで撮ります。
パソコンに持ってきてLightroomかCapture Oneか何かで現像する際にモノクロ変換します。
おしまい。
っていう感じです。モノクロ変換する際に何をどうするのか、っていう話については、また回を改めていたしましょう。これ結構面倒な話になっているので、要点をざっと掴んでもらえる記事にしたいと思っています。
↑現像前と後、こんな感じです。オレンジのフィルターをくっつけて撮っているので、本当にオレンジ色に写ります。それをモノクロに変換すると、元の景色に含まれていた色とフィルターのオレンジが干渉して、青い空は暗く、オレンジや赤いものは明るく写ったりするんです。
というわけで作例行ってみましょう。
うーん、このねっとりした感じ、好きです。晴天の日はYA3フィルターを付ける日が増えそうですよ。
皆さんも良かったら試してみて下さい。オレンジとかイエローのフィルターをくっつけて、カメラ内でピクチャースタイルをモノクロにするだけでも、普通のモノクロとはちょっと違った雰囲気が楽しめます。
その際、オレンジフィルターの場合は露出補正を+0.7基準で考えると良い感じになりやすいです。黄色フィルターの場合は+0.3基準。
わたくし普段はPモードで-0.3EVを基準に撮影していますから、フィルターを着けた際はちょっと明るめに撮るとちょうど良い……というか、カメラの自動露出部分が、ちょっと暗めに撮ろうとするんですね。もし赤フィルターを使う場合は、あんまり良く覚えていないですがずいぶんプラスに露出補正しないとまともな露出にならなかった記憶があります。